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まつげを抜くのがやめられない!抜毛症という疾患について知っておきましょう

まつげを抜くのがやめられない!抜毛症という疾患について知っておきましょう

たいていの人は、何かしらの「クセ」を持っています。
思わず頭に手をやってしまう人、首がいつも傾いてしまう人、貧乏ゆすりをしてしまう人、椅子に座るときに、何度も腰を動かして位置を調整する人……
これらは別に病気ではありません。単なるクセです。
でも、自分でやめたいと思っているのに、どうしてもやめることができないなど、ただのクセを超えて、心の病気に近い状態になってしまうこともあります。
たとえば髪を抜いてしまうクセも、頭皮の一部がむき出しになってしまってもやめられなくなるほどエスカレートしてしまったら、さすがに治療を考えたほうがいいでしょう。
自分で自分の髪を抜いてしまう。無意識に眉毛やまつげをいじったり、むしったりしてしまう。そして、それをやめることができない。
もしそんなことを繰り返してしまうようであれば、もしかしたらあなたは「抜毛症」という病気になってしまった可能性があります。
さて、抜毛症とは、一体どのような病気なのでしょうか。

抜毛症ってどんな症状なの?

抜毛症は、まつげに限らず、あらゆる体毛を無理やり抜いてしまい、皮膚が脱毛状態になってしまっても、それをやめることができない病気です。
抜毛の対象となる箇所は頭髪に限りません。どの毛を抜くか、どのように抜くかは人によって異なります。抜いてしまう体毛は全身におよび、髪、眉毛、まつげ、あごひげ、わき毛、陰毛、手足の毛などを抜いてしまいます。中でも多いのは頭髪や眉毛、まつげなど、服に覆われていない部分の毛のようです。
それらの毛が生えている部分の皮膚に異常があるわけではありません。毛を抜くことをやめれば、再度、健康な毛が生えてきます。
白髪やムダ毛ではなく、健康な毛を無理やり抜くので、抜いたあとはだんだん目立つようになります。利き手側の毛が抜かれ、ところどころ皮膚が傷つき赤くなってしまっていることもあります。

抜毛症は、かつて「抜毛癖(トリコチロマニア)」と呼ばれていましたが、アメリカ精神医学会による診断基準「DSM」において、2013年に改訂された最新の「DSM-5」から、「抜毛症」と呼ばれるようになりました。

単なる「クセ」と抜毛症の違いは、どこにあるのでしょうか。
「DSM-5」によれば、「繰り返し抜くことで、体毛が喪失してしまった部分がある」ということが、抜毛症の診断基準です。
毛髪が喪失してしまった部分があっても、円形脱毛症のように自然に抜けてしまった場合や、美容のためにムダ毛を処理した場合、髪をいじるだけで抜く行為にまでいたらない場合は、抜毛症とは診断されません。

どんなふうに毛を抜いてしまうの?

抜毛症の人が毛を抜くときの気持ちは、人それぞれのようです。
毛を抜く行為を繰り返すようになると、気になる毛を見つけると、何とも言えない不安がこみあげてきて、それを打ち消すために抜いてしまう人もいれば、抜いたときに快感や安堵、解放感などを感じるために、やめられないという人もいます。この場合、毛を抜くことで一時的に気が楽になるのですが、しばらくすると再び不安が強くなり、また抜毛行為を繰り返してしまうというふうにエスカレートしていきいます。
まったく意識しない無意識のうちに、抜いてしまうケースもあるそうです。

大半の抜毛病の患者は、抜毛してしまう自らの行為を恥ずかしく感じています。また、それをやめられない自分自身に嫌悪感を抱いていることもあります。
このため、他人に対しては隠れるようにして毛を抜いています。体毛を失った部分を衣類やカツラで隠すこともあり、家族でさえ抜毛行為に気づかない場合があるのです。また、毛を抜くことを注意されると、なおさら隠れてその行為を行うようになったりもします。
毛を抜く行為を繰り返すために抜毛部位が次第に広がり、だんだん目だって、隠すことができなくなると、苦痛を感じ、人前に出ることができなくなり、学校や仕事にも行けなくなってしまうなど、日常生活に支障を及ぼすこともあります。
かりに、異性に好意を持ったとしても、抜毛癖のことを知られることを恐れるあまり、距離をおいてしまうという問題も生じるようです。

また、抜いた毛を口にしてしまったり、脱毛でできた地肌の傷のかさぶたをはがして口にしたり、爪噛みをして爪を食べるケースもあるため、抜毛行為がエスカレートすると、消化不良などを起こすことがあります。ひどい場合には胃腸障害も起こしかねません。

どうして抜毛症になってしまうの?

抜毛症は、かつては稀な病気だと考えられていましたが、現在では発症率は約0.6~3.4%程度と言われ、意外に多くの患者が存在するということがわかっています。大人しい内向的性格に多いとされ、女性のほうが多いと言われますが、男性の場合は症状を隠したがる傾向が強いため、実際には患者がもっと多い可能性があります。

多くの抜毛症の患者は、20代までに発症しています。抜毛をするようになるきっかけは、日常生活で何らかの困難に直面し、心理的ストレスが強くなってくることとも言われます。不安や退屈をまぎらわすため、なんらかの緊張を紛らわそうとすることがきっかけになって、それが日常化してしまうというものです。
ただし、きっかけがとくになく、毛を抜くことが習慣となってしまうこともあるようです。
最近では、抜毛症は様々な要素が複合して起こるとされており、明確な原因はわかっていません。神経細胞と脳のコミュニケーションの一部に支障があるという説もありますが、推測の域を越えていないとのことです。

強迫性障害とはどこが違うの?

抜毛症は、人に知られたくないと思う点や、抜毛行為が苦痛と生活への支障をともなう点、行為をやめよう、減らそうと試みてもやめられずに行為をくり返してしまう点は、強迫性障害に共通する点が多いとも言われています。
しかし強迫性障害とくらべると、抜毛症の強迫観念は明確でなく、また強迫行為自体も毛を抜く行為に限定されています。
また、抜毛中や抜毛直後に、緊張感から解放される快感があるという点は、強迫性障害には見られない特徴です。ただし、衝動が落ち着くと後悔したり、嫌な感情が起こるところは強迫性障害と似ています。
強迫性障害は「手洗いは10回で終了」といったルールを課すことで強迫行為をやめることができますが、抜毛症では儀式的なルールによってやめることはできないようです。抜毛したいという衝動があるかぎり、意識せず、反射的に始めてしまうことがあるようです。
また、強迫性障害では、「汚れが気になる」などのように、強迫行為を行う条件が限定されていることが多くあります。
これに対して、抜毛症では、場所や時間に限定はありません。患者は、座りながら、テレビを見ながら、パソコンを操作しながら、ベッドに寝転がりながらと、どんな時間や場所、状況でも抜毛行為をしてしまいます。むしろ、症状が悪化してしまうと、いつでもどこでも抜毛をせずにはいられなくなってしまいます。

抜毛症はどの診療科に行くべき?

気持ちが落ち着かなったときに髪を1、2本抜く程度ならば、いわゆる「クセ」のレベルで、心配する必要はないでしょう。
しかし、もし数十分以上にもわたって毛を抜き続けるような状態になったら、抜毛症に近い状態かもしれません。抜毛行為にコントロールが利かなくなってしまえば、自力で治すことは大変困難です。場合によっては、心の病気として治療が必要になることもあります。
これは抜毛症に限りませんが、心の病気の予後を良好にするポイントは、できるだけ早期に治療を開始することが一般的です。ストップをかけるには、専門家の力を借りることが望ましいと言えます。

上記したように、抜毛症は強迫症/強迫性障害と異なる点も多くありますが、「DSM-5」では、内面的な衝動に強いられるように強迫行動を繰り返してしまうという点から、強迫症/強迫性障害の関連疾患とされています。治療は精神科、精神神経科、または心療内科で対応してもらえます。
具体的な治療法は医師や病態によって異なりますが、チックや吃音の治療に用いられるのと同じ認知行動療法によって、数週間をかけて問題行動を他の習慣に置き換えていくというものです。場合によっては抗うつ薬などの薬物療法が行われることもあります。
不安が起こってしまう心理的問題に対しては、心理療法などによって対処します。毛を抜き続けたことによる炎症などに対しては、皮膚科的治療も必要です。
一般的にはあまり知られていない病気なので、周囲や家族には病気について理解してもらい、否定的な態度をとることなく、応援してもらうことが必要です。

まつげを抜くのがやめられない!抜毛症という疾患について知っておきましょう まとめ

アメリカでは、抜毛症の患者を支援する団体があり、専門家とともに、啓発活動や治療者の育成などを行っています。
日本でも、一般社団法人ストップ・プリング・ジャパンという団体などでは、抜毛症の患者と家族、周囲に対して支援をしています。当事者だけでなく、社会に広く認知を広め、抜毛症への正しい理解・イメージを転換しています。
抜毛症の研究は日進月歩で、症状で悩んでいる人々の期待も大きく、今後、より多くの人の理解が進み、治療法が確立され、普及していくことが期待されています。

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